スピリチュアルと脳の成功法則〜人生好転のテクニックの数々〜

最先端の脳科学から古代オカルトまで..「科学」と「非科学」を融合した成功法則

   

前回紹介したオパーリンの
コアセルベートですが、

実験室で作ることのできる
原始細胞の模型として
高く評価され、

その後生命科学を扱う教科書
などでは、

オパーリンは
「生命起源の研究の父」
としてほぼ必ず紹介されています。

しかし、

実はコアセルベートを最初に
発見したのはオパーリンではなく、

最初の発見者は、

オランダの
ブンゲンベルグ・デ・ヨング
とされています。

彼はすでに20世紀の初頭に
これを観察していたのです。

とは言えもちろん、

誰が最初の発見者かどうかは
それほど問題ではないでしょう。

このことを別にしても、

オパーリンのコアセルベートが
世間一般で評価されるほど
生命起源の解明に重要な役割を
果たしているのか?

という部分に疑問もあります。

オパーリンが実験で使った素材は、

馬の蹄から撮ったゼラチン、
アカシアの木から取ったアラビアゴム
と言われています。

つまり、
いずれも高度に進化した
動物と植物から取ったものということ、

すでにある有機物です。

こうした素材を使うということは、

例えば、

油を水の中に入れるようなもの、
液滴ができるのも当然ではないでしょうか。

しかしこれが

原始細胞の模型
と評価されていることに、

生命起源の研究に何かしらの
盲点を生んでいるような気がします。

例えば、

生命体発生の環境を再現するなら、

原始細胞が出現する以前の
物質を使うべきでしょう。

細胞に至る前駆体は
タンパク質であり、

タンパク質を作り出すのは
アミノ酸です。

にも関わらず、オパーリンは
すでに進化した有機物から
得られたタンパク質を材料にしています。

こうした不適当な原料から
作った結果、オパーリンの
コアセルベートは非常に
不安定な物質でした。

同時期に同様の研究をしていた
生命科学者のシドニーフォックスは、

実際にオパーリンの研究室で
コアセルベートの実験を見て、

こんな不安定な物質は生命体には
なり得ないと痛烈に批判をしています。

もちろん、

彼の功績が科学界に与えた
影響は非常に大きいものでしょう。

しかし当時旧ソ連で
科学アカデミーの最高実力者であった
オパーリンは、

自分の研究以外のものを認めず、
新しい実験結果や研究に対して、
黙殺してきたという話もあります。

ただ、

いずれにせよ生命の起源をたどる
という研究は果てしなく困難な
道なのでしょう。

 - 微生物と発酵食品の深すぎる世界