スピリチュアルと脳の成功法則〜人生好転のテクニックの数々〜

最先端の脳科学から古代オカルトまで..「科学」と「非科学」を融合した成功法則

脳のタツノオトシゴ・海馬の役割、記憶に転換の働きの仕組み

      2016/10/24

脳のタツノオトシゴ・海馬の役割、記憶に転換の働きの仕組み
今回のテーマは、

脳のタツノオトシゴ・海馬の役割、
記憶に転換する働きの仕組み

について紹介します。

私たちの脳の中には実は
タツノオトシゴがいる…のですが、

脳の記憶を司っている領域が
「海馬」と呼ばれる部分ですが、

海馬は脳の側頭葉内側部に
位置しており、

直径1センチ、長さ5センチ
くらいのちょうど小指程度の大きさです。

英語で

SEA-HORSEというのですが、

これはタツノオトシゴのことで

これは形状がタツノオトシゴに
似ていることからこの名前が
ついたそうです。

つまり私たちの脳には
左右ペアのタツノオトシゴがいて、

記憶の中枢として働いています。

スポンサーリンク

脳のタツノオトシゴ・海馬の役割

海馬が記憶に関係していることが
分かったのが、

今から50年以上前の
1957年にさかのぼります。

アメリカの神経心理学者
スコヴィルとミルナーによって、

あるてんかん患者の症状が悪化した際、

両側の海馬とその周辺を
手術で摘出した事例が報告され、
明らかになりました。

その報告によれば
手術を行うことでてんかんの
症状は治まったものの、

今度は重度の記憶障害が現れたそうです。

どんな症状かと言えば、
その日の出来事や周囲の人の名前、

毎日会っている医師の名前も
自分がなぜ病院にいるか、

帰宅する道順も
まったく記憶できなくなったと言います。

…とはいえ、

彼は普通に人と会話もでき、
食事もする事ができます。

人格が変わった訳でもなく、
知能テストでも高い成績を収めます。

にもかかわらず、
何をやってもすぐに忘れ、
手術前の事も思い出せません。

まさに記憶だけがすっぽり
失われてしまったという状態です。

なぜ彼は記憶を失ったのか?

さらに詳しく調べてみると、

彼は16歳以前の記憶は
正常に思い出すと言います。

また歴代大統領の名前
なども覚えているのです。

しかし手術までの比較的
新しい記憶がすっぽり抜け落ち、

手術後に経験した事も
何一つ覚える事ができなく
なっていたのです。

このことから脳の研究者の間で、

脳の中のタツノオトシゴ、
海馬が記憶と関係していることが
認識されるようになり、

今では海馬の一部を損傷した
ネズミは記憶能力が失われる事も
動物実験で確認されています。

つまり私たちの脳は何らかに理由で
海馬を損傷すると、

新しいことが覚えられなくなり、

損傷する以前の記憶しか
思い出せなくなるというように
正常な記憶ができなくなってしまうのです。

海馬が記憶の中枢と言われる
のはこのためです。

手術後、数十年経って
先ほどの患者さんは、

鏡を見て

「なぜ自分が白髪なのか」

と毎日不思議に思っていたそうです。

記憶を蓄積できないので、
数十年という時間が経過した事も
上手く理解できない訳です。

また同じマンガを読んでも
その度に大爆笑したと言う
エピソードも残っています。

なかなかイメージするのが
難しいかもしれませんが、

「記憶できない」というのは
そういうことなのです。

海馬の記憶に転換の働きの仕組み

それでは海馬がどのような
仕組みで記憶に関わるのか、

少し専門的になりますが、

脳の健康を考える上でも
大切な知識になってきます。

まず大脳皮質でキャッチされた情報は、
側頭葉の嗅内野という場所に入ります。

シンプルに側頭葉に
入るでも良いでしょう。

続いて情報は海馬の「歯状回」
という場所に運ばれます。

これが海馬にとって唯一の
情報の入り口です。

そして歯状回に入った情報が、

海馬の「CA3野」「CA1野」

さらに海馬の外側にある「海馬台」
という場所を経由して、

再び側頭葉に戻されます。

簡単にまとめると、

情報が入ってきたとき

側頭葉

歯状回

CA3野

CA1野

側頭葉

とグルっと海馬の神経回路を
ループされる形で側頭葉に戻され、

記憶されて行くという仕組みです。

海馬は記憶をコントロールする働きがある

なぜ海馬をループすると
記憶されるのでしょうか?

実は海馬には「発電所」
のような働きがあります。

入ってきた情報を必要に応じて
増幅したり小さくできるのです。

海馬のある神経細胞に
入ってきた情報が10だとすれば、

その情報の価値や質によって

これを30に増幅して
次の神経細胞に伝達する
こともできれば、

5に減らして伝達する
事もできるという事です。

あなたに無関係の遠い国の
情報を聞いても頭に残りませんが、

あなたの利害関係に
直接関わりのある情報であれば、
強く頭に残るのも、

海馬の変電所の仕組みがある
からこそです。

この変電そのような柔軟性を
専門用語で「可塑性」と呼びます。

そして情報を増幅する働きを

「LPT(Long-term Potentiation)」
=長期増強

と呼びます。

海馬は脳でも大切な部位

そしてこの情報を転換し
記憶する時に働くLTPが

強く働くほどこれまでより
強い刺激が伝わるのですから、

それまであまり活動していなかった
シナプスの結合が強化される
ことになり、

活発に活動するようになります。

こうなれば情報伝達の
流れそのものが変わり、

神経細胞の回路の
ネットワークが変化します。

例えるなら、

水量の増した川に、
新たな支流ができるようなもので、

これが大人の脳が加齢しても
活性化して行く秘密でもあります。

そうです。

記憶というのはこうして
海馬を通じて作られる

「ネットワークの変化」

によって形成されるのです。

何か一つの神経細胞に
記録されるという事でもないですし、

コンピューターのように
特定の「貯蔵庫」があるわけ
でもありません。

そもそも海馬に記憶が蓄えられる
と勘違いしている人もいますが、

そうではありません。

海馬の役割というのは
記憶のコントロールタワー
司令塔のような働きなのです。

そして海馬にとって大切なのは、

「発電所」としての能力、
可塑性という事になります。

可塑性が低ければ、それは
記憶力の低下に繋がるからです。

いずれにしてもこの重要な

海馬を適切に鍛える事、
そしてダメージから守る事

どちらも重要な訳です。

脳の中のタツノオトシゴに感謝をする

ちなみに先ほど紹介した
てんかん症状の患者さんが
手術前の記憶を失ったのは、

海馬と一緒にその周辺の
側頭葉を切除したからですが、

そうではなくそもそも海馬の
活動が鈍くなったらどうなる
のでしょう。

実はこれは我々の身にも
十分起こり得る事なのです。

ストレスで海馬が萎縮する事も
明らかになっています。

海馬というのは一般に考えられるより
はるかに大切な部位という事を
知っておく必要があります。

てんかん患者はたまたまの
事故から明らかになった珍しい例です。

もちろん海馬に関わる実験は
マウスを使用している事が多く、

人間の海馬とマウスの仕組みは異なり、
脳の深い部分にあるので、

常にマウスと同様の効果や
機能を示すとは限らないという
問題もあります。

しかし海馬は人間の記憶や
考える思考が成り立つ上で
非常に重要な役割を持ちます。

ちなみに脳の中には、
不眠不休で働いている領域があります。

脳幹部は呼吸や体温の調節など
生命維持に欠かせない働きを
担っているだけに休むことがないですが、

記憶の中枢でもある海馬もまた
人間が眠っている間に情報の選別を行い、

長期記憶として固定させる
働きをしている不眠不休の脳なのです。

こう聞くとなんだかタツノオトシゴに
愛着がわくのは私だけではないと思います。

水族館でタツノオトシゴなどを見かけたら

不眠不休で膨大な情報の処理をしている
海馬のことを思い出してあげて下さい。

私たちが仕事でも学習でも
しっかり脳を働かす為に非常に
重要な仕組みを司るのです。

そして海馬はあるものからの
ダメージに非常に弱いと言います。

次回はこの海馬の健康を守る
具体的な方法について紹介します。

スポンサーリンク

 - 脳をとことん鍛える方法