スピリチュアルと脳の成功法則〜人生好転のテクニックの数々〜

最先端の脳科学から古代オカルトまで..「科学」と「非科学」を融合した成功法則

お酒を飲み酔っ払う時の脳のメカニズムと海馬、記憶の影響

      2016/10/20

お酒を飲み酔っ払う時の脳のメカニズムと海馬、記憶の影響
今回のテーマは、

お酒を飲み酔っ払う時の脳の
メカニズムと海馬、記憶の影響

について紹介します。

ではそもそも脳にとって
お酒に「酔う」とはどういう
現象なのでしょうか?

朝、目が覚めると
二日酔いで気分は最悪、

「飲み過ぎてしまった…」

と反省しつつ、昨晩の事を
思い出そうとすると、

所々記憶が抜けていて、
なぜか洋服や靴下が脱ぎ散らかしてある。

お酒を飲む人ならば、

誰でも一度や二度、
そんな経験があるでしょうが、

ほろ酔いくらいまでは覚えていても、

良いが深まってからの記憶
となると心もとない物です。

が、何もかも忘れてしまう
と言う訳ではないのも不思議な物です。

どれだけ酔っぱらっていても、
会話はしっかりしている訳ですし、

酔いつぶれれば別ですが、

かなりよっていても家には
たどり着く事はできたり、

意外と忘れ物もしていなかったりします。

お酒を飲むと、酔っ払い
記憶をなくしたりする。

明らかに脳への影響がある事は
分かるのですが、

一体どういったメカニズムなのでしょうか。

スポンサーリンク

血液脳関門をくぐりぬけるお酒

アルコールというのは
フリーパスで脳内に侵入する異物です。

脳は人体で最も大事な組織なので、
簡単には異物が侵入できないように

血液脳関門

という防御するシステムが備わっています。

脳内を網の目のように走る
毛細血管の周りには

びっしりと細胞が覆い

分子量五〇くらいまでの
小さい物質しか通れません。

脳に必要なアミノ酸やブドウ糖は
これを通過できるのですが、

それ以外の異物、なかんずく

水溶性のもの、高分子のもの、
電荷を帯びたものは絶対に通しません。

だから脳に投与する薬は
わざわざ脂溶性にするのです。

ところがアルコールと言うのは
脂溶性であって、

巧みに血管脳関門を通過して
脳内に侵入してしまうのです。

アルコールと脳の関係

ほろ酔いの時に別人格が
現れることがありますが、

それは理性によって
感情をコントロールする
前頭連合野の働きが低下するからです。

酔ったうえでケンカなどするのは
このせいでもあります。

また酔いが深まるにつれて
ろれつが回らなくなったり、

千鳥足になったりするのは、
運動機能を司る小脳までマヒした証拠です。

アルコールは関門を通り抜けますが、

麻酔作用があるため、
大脳皮質から深部へ、

さらに前頭連合野から大脳辺縁系、
さらに脳幹へとマヒが広がるのです。

お酒で脳の機能がマヒする

同様の物質に
ニコチン、カフェイン、ヘロインがあります。

そんな脳内に侵入した
アルコールはどういう作用をするのでしょう。

脳の神経細胞は、
一種の電気信号で情報のやり取りをしています。

その電気信号が目的の
神経細胞にちゃんと行きつくためには

他の神経細胞に間違って
行かないようにしなければいけません。

そのために、電化製品で言う
絶縁部に当たる細胞組織が
準備されているのですが、

これがアルコールに弱いので、
アルコールが入ってくると溶けてしまいます。

こうして、信号がバラバラに
散らばってしまって正常な判断ができなくなります。

これが酔いの正体です。

さらに、神経細胞の接続部部である
シナプスの間を伝わる神経伝達物質にも
アルコールは直接影響を与えます。

そうしてますます脳の情報が混乱するのです。

お酒が海馬、記憶に影響するメカニズム

脳内にアルコールが入れば、

海馬におけるLTP(長期増強)
の作用が抑えられます。

LTPというのは海馬のシナプスに
おける信号伝達の強度が、

持続的に向上する事です。

この働きによって短期記憶が
長期記憶へと変わるとされています。

このLTPに関わっている
シナプスの神経伝達物質の
受容体に、

NMDA受容体と言う物があります。

アルコールはこの受容体の働きを
阻害してしまうため、

記憶した事が定着しないまま、
どんどん忘却されてしまうのです。

この症状は

「アルコール性健忘症」

と言う名前までついています。

酔っぱらう時でも会話が成り立つのは
短期記憶は保たれているからです。

とはいえ、同じ話題を
繰り返したり、

話がくどくなりがちなのは、

それが長期記憶として
定着しないせいです。

酔っぱらっても家に帰れるのはなぜ?

ではなぜ酔っ払うことで
記憶をなくしているはずなのに、

間違えずに家にたどり着いたり、

服を脱いでパジャマに
着替えたりできるのでしょうか。

この種の記憶は、身体で
覚えている「手続き記憶」
に関わっているからです。

手続き記憶と言うのは個体の生存に
関わる原始的な記憶なので、

それを司どっているのも
大脳基底核と小脳と言う

いわゆる古い脳、爬虫類脳
にあたります。

習慣的に行っている
手続き記憶は、

人間脳の大脳新皮質の
制御とか関わりなく働くので、

酔っていても電車に乗ったり、

家までの道を間違えずに
たどり着く事ができるのです。

もちろん酔っぱらっていても
記憶がなくても、

人に迷惑をかけず家まで
帰る事ができれば良いのですが、

飲酒運転で事故の記憶が無いとか、
人を傷つけてもその記憶が無い

となると困りものです。

お酒は記憶力を低下させます

またアルコールが抜ければ
基本的には記憶力は復活します。

しかしアルコール依存症になれば、

ビタミンB1の欠乏によって
コルサコフ症候群という

記憶障害を抱える事もあります。

これはひどいケースになれば、
記憶力の低下だけでなく、

時間や場所が分からなくなる
見当識障害や妄想などの
症状となり、

お酒は記憶の消しゴムに
なりかねないわけです。

アルコールは少量でも慢性化すれば
記憶力を低下させることが分かっています。

何かを覚えたいと思ったら、
アルコールは遠ざけるべきでしょう。

ちびちび飲みながら
勉強する人もたまにいますが、

これは大した効果は得られません。

さらに、飲み続けて酩酊状態になると
海馬を含めた大脳辺縁系や脳幹まで
マヒが広がるので

記憶力は低下してしまいます。

お酒好きには耳が痛い話かもしれませんが、

血液脳関門を通り抜けた
アルコールは脳にかなりのダメージを与えます。

脳の健康のためには
くれぐれも適量を守るべきと言えます。

やけ酒の記憶への悪影響

また、ストレス解消の為に

酒を飲んで思いっきり愚痴を言い、
後はスッキリ忘れたい、

と言う人もいるでしょうが、

お酒と記憶の影響メカニズムから言えば、

忘れたい記憶がかえって
固定されてしまうので、

逆効果と言えます。

お酒を飲むと海馬のLTPの
働きが抑制されるため

長期記憶が作られにくくなる
とさきほど言いましたが、

これは新たに作られる記憶に
当てはまる物であり、

既に出来上がっている
記憶については当てはまりません。

東京大学の松木則夫教授らの
実験によれば、

囲いを入れたラットに電気ショックを
与えて恐怖の記憶を植え付け、

翌日このラットを同じ囲いに入れると、
何もしなくてもショックの記憶で
身体をすくませたそうです。

その直後、このラットに
アルコールを注射し、

同じ条件の別のラットには
食塩水を注射したとこと、

これらのラットを再び
囲いに入れた場合、

アルコールを注射したラットの方が、
食塩水を注射したラットより、

長期にわたってすくみ
反応を示したと言います。

これはどういう事かと言えば、

記憶と言うのは思い出す時に
いったん不安定になり、

保存し直す事で再固定化
されると言う性質があります。

それは思い出された記憶が、
新しい記憶によって干渉されたり、
上書きされたりするからだと考えられます。

しかしお酒を摂取すると
新しい記憶が形成されにくいため、

思い出された恐怖の記憶が、
新しい記憶によって上書きされないまま、

再固定化されると言う
メカニズムが働きます。

嫌な事があった場合も、

お酒を飲んで酔っぱらうよりも
スポーツでもしてストレスを
解消したり、

お酒を飲まずに楽しい事を
思い出して上書きする方が、

精神的には良い訳です。

スポンサーリンク

 - 脳をとことん鍛える方法