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学習、記憶能力を高める物質Cキナーゼ、頭が良くなる薬はある?

      2016/10/20

学習、記憶能力を高める物質Cキナーゼ、頭が良くなる薬はある?
今回のテーマは、

学習、記憶能力を高める物質
Cキナーゼ、頭が良くなる薬はある?

について紹介します。

記憶力を高める薬があったら、、

どれだけ助かることか、

試験前に、膨大な事柄を
暗記しなくてはならない時など、

そんなことを考えたことがある人は、
少なくないはずです。

一粒なにか錠剤を飲むだけで
ぐんぐん頭が良くなる…としたら、

まるでドラえもんの道具のように
まさに魔法の道具と言えます。

実はこうした成分、物質は
存在すると言えばするのですが、

それが本当に良い効果をもたらすか、
といえばそうではないのです。

記憶が形成されるとき、

脳ではLTP(長期増強)
という現象が生じています。

これは刺激によってシナプスの
伝達効率がスムーズに行われる
状態が長期にわたって持続している
ということです。

だとすれば、理論的には、

このLTPを人工的に生じやすく
してやることができれば、

記憶力を高めることができる
ということです。

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頭が良くなる薬の開発

海馬のLTPに関わっている
シナプスの受容体の一つに
NMDA受容体があります。

強い電気刺激によってこの
受容体が開くことでLTPが生じます。

そこでアメリカでは、

遺伝子操作によってNMDA受容体を
増強したマウスが作られました。

このマウスはアメリカの人気
テレビドラマに出てくる
天才少年の名をとり

「ドギー」と呼ばれました。

ドギーは優れた記憶力を
発揮しました。

記憶力の実験で御馴染みの
「水迷路」の実験を行えば、

他のマウスの半分の時間で
浅瀬に到達しました。

ただし恐怖の記憶も長く持続しました。

かごに入れて電気ショックを
与えた場合、

時が経つと他のマウスがショック
の記憶を忘れてしまうのに対して

ドギーはその4〜5倍の時間、
ショックを覚えていて、

かごに入れると身体を
すくませたのです。

ただ、いずれにせよ、
NMDA受容体の増強が

学習能力・記憶力増強に
効果があることは確かめられたのです。

このNMDA受容体の活動を
増強する働きのある
「K90」と良い物質を発見し、

東京大学薬学部の松木則夫さん
ラのグループにより研究され、

こうして頭が良くなる薬は
開発されたのです。

頭のよくなる薬の人間への応用の弊害

しかしこうした薬を
記憶増進の特効薬として
人間に利用することが

許されるかどうかという問題があります。

確かにマウスの実験では
知的能力を向上させましたが、

それを人間が使って

長期的に弊害は出ないのか、
副作用はないのか、
安全性はしっかりしているのか、

など疑問がたくさんあります。

東京大学薬学系研究科の
池谷裕二博士はK90の作用について

「それによって動物の知能全体が
どのような影響を受けてしまうのか
はまだわかりません。

特に人間の知能は、ネズミより、
遥かに複雑で精巧であることが
予想されています。」

と述べています。

また、記憶力だけを突出
させることが、

頭が良くなるかと言えば
そうとはいえません。

記憶力だけを突出させることが、

判断力、洞察力、想像力、
感受性、社会性などの

バランスから成り立っている
知性全体にどのような影響を
与えるかも分かりません。

人為的に記憶が操作される
悲劇を描いた小説に

『アルジャーノンに花束を』

という物がありますが、

頭が良くなる薬がこうした
悲劇を招かないとは言い切れません。

こうした危険を冒してまで
薬を飲んでまで記憶力を高めるのは
危険です。

もっと安心で安全できる
効果的な方法は無いのでしょうか。

学習、記憶能力を高める物質Cキナーゼ

さて他にも頭が良くなる物質、
成分として挙げられるのが

前回も紹介したCキナーゼです。

神戸大学の西塚泰美教授が
詳しく研究するまで、

Cキナーゼ

と言うのはさほど重要な物質とは
思われていませんでした。

ところが西塚教授の
研究などによって、

学習能力、特に記憶能力を
高める働きをしていることが
判明したのです。

それも長期記憶に関係している
と言われています。

このCキナーゼを活性化させる
物質がカルシウムなのです。

危険な物質や薬を摂らなくても
カルシウムで頭が良くなるのです。

Cキナーゼの働きは
次のようなものです。

カルシウムによって活性化された
Cキナーゼは、

細胞質から細胞膜の方へ移動し、
細胞膜を構成しているリン脂質と結合して、

B50というタンパク質を長期に渡って
活性化し続けます。

通常は、いったん結合しても
刺激がなくなれば

その時点ですぐ離れるのですが、
この場合は活性化され続け、

なかなか結合がはなれません。

こうして細胞の構造に変化が起き、
生化学的な特質が変わる事によって

長期記憶が保たれる事になります。

Cキナーゼ単体で学習能力は高まらない

このように、長期記憶に
関係した物質Cキナーゼは、

カルシウムによって
活性化される訳ですが、

ここでもカルシウムさえ
とっておけば頭が良くなる
訳ではありません。

Cキナーゼが効果を働く
メカニズムを見てみると、

カルシウムがないと働かない
物質はもう一つあります。

それが

カルモデュリンと言う物質です。

このカルモデュリンにカルシウムが
結合すると、

カルモデュリンキナーゼ

と言う物質になり、
これが神経伝達物質を
放出したりします。

ところが、この
カルモデュリンキナーゼもまた、

長期記憶の保持に密接に
関係していることが

最近になって分かってきたのです。

そして、、この物質が
働く為にはまた別の物質が必要と、

結局何か一つの成分で
効果を上げようとすれば、

イタチごっこのように
複雑な迷路に入り込んでしまうのです。

人間の知能が複雑なように、

たった一つの成分の薬で
脳をどうにかしようという発想自体が
的外れな気がします。

Cキナーゼにしても、
カルモデュリンキナーゼにしても、

その働きのカギを握っているのは
カルシウムです。

カルシウムが記憶にとっていかに
大切な働きをするかは、

分かってもらえたと思います。

しかしそのカルシウムを
上手く働かせる為には

前回言ったようにマグネシウムの
バランスが重要になってきます。

頭が良くなる薬より食生活の向上を

つまり突き詰めて行けば
究極の脳を活性化する薬は、

毎日の食生活を理想のバランスで
送ることで、

脳を健康に保つことになってくるのです。

カルシウムが脳にいいからと言って

カルシウムをたくさんとれば
とるほど記憶力が増してくる・・・

なんと言う短絡的な事を
考えるべきではないわけです。

記憶をはじめとする脳の学習能力に
カルシウムが大きくかかわっている事は
間違ってない訳ですが、

カルシウムを働かせるには
他の栄養バランスも重要です。

頭が良くなる薬は定義上
存在する訳ですが、

現在開発され処方される、
記憶力増強作用を持つ薬は、

アルツハイマー病の治療用など
のみに用いられ、

診断や処方箋なしには
入手することができません。

一般の人にとってその服用は
むしろ弊害になる訳です。

また服用したとしても、
効果が永続に続く訳ではなく、

一時的な記憶のドーピングになっても、
長期的には副作用を起こすでしょう。

そもそも人間の悩みの多くは、

実際には何かを覚えられない
ということよりむしろ、

何かを忘れられないことの方が
深刻になってしまうのです。

記憶力が高まる、頭が良くなる薬は

使い方を誤れば、ストレスの
記憶力を強化してしまい、

かえって精神的なダメージを
もたらす可能性があるのです。

妙な薬に期待するのではなく、

栄養バランスをしっかり整えた
規則正しい食生活を送ること、

その上で正しい学習方法で
脳に刺激を与えること、

これが最も脳を理想の状態に
してくれるのです。

次回からさらに脳にとって
どんな食生活が理想的なのか、

しっかりと探って行きましょう。

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