スピリチュアルと脳の成功法則〜人生好転のテクニックの数々〜

最先端の脳科学から古代オカルトまで..「科学」と「非科学」を融合した成功法則

右脳と左脳の両方使って記憶するキム・ピーク、サヴァンの事例

      2016/10/23

右脳と左脳の両方使って記憶するキム・ピーク、サヴァンの事例
今回のテーマは、

右脳と左脳の両方使って記憶する
キム・ピーク、サヴァンの事例

について紹介します。

人間の脳の左半球は
言語や論理的思考、

右半球は音楽や直感的思考
を司っていると言われます。

その両脳を脳梁という繊維がつなぎます。

そして私たちの記憶も右脳と左脳の
両方を使っているのですが、

この事は、並はずれた
超絶記憶的能力を発揮する人、

例えばキム・ピークの事例などを見ると
色々なことが見えてきます。

特にフランス語で「賢者」を意味する
サヴァンと呼ばれる人は、

脳科学や心理学などの
研究の対象になってきました。

中でも映画「レインマン」の
モデルとなったアメリカ人

キム・ピーク(1951-2009)は
サヴァンの代表としてよく知られています。

サヴァン症候群(savant syndrome)
と言うのは正確に言うと、

知的障害や発達障害などのある者のうち、
ごく特定の分野に限って、優れた能力を
発揮する者の症状を指すのですが

いくら記憶力が重要とは言え、

訓練次第で

9000冊以上の本を一回
読んだだけですべて記憶し、

さらにそれをすべて逆から読み上げる
というような真似はできないでしょうが、

彼らの事例を理解することで、
私たちの学習効果を上げる
ヒントはつかめるかもしれません。

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脳梁が欠損していたキム・ピーク

1951年11月11日、ユタ州
ソルトレイクシティで生まれました。

キム・ピークは生まれながらに

左右の大脳半球をつなぐ
神経繊維の束である脳梁が欠損して、

小脳の発達不全といった
重い発達障害を持って生まれました。

彼が9歳のときに
お医者さんは両親に

「残念ながら彼は、読み書きも
話す事も歩くこともできないでしょう」

と告げました。

実際にキム・ピークは
運動障害や知的障害があり、

日常の生活にも介護を必要としました。

でも医者の言葉に反して、
彼は早いうちから読み書きをマスターし、

特に記憶力に関しては
異常な才能を発揮しました。

6歳のころに既に自宅にあった
8巻の百科事典を暗記しており、

生涯に12000冊の本を読み、
その98%を丸々暗記していたそうです。

しかし、特定の分野については
超絶的な能力を発揮したキム・ピークですが、

1988年に受けた心理テストによると
その知能指数IQは87と
平均よりやや低かったそうです。

一体彼の記憶力は脳科学で
どう説明できるのでしょうか?

記憶は三つの段階があります

ここで我々一般人の
記憶力に関して補足しますが、

何か新しい学習課題にチャレンジする際など、

「どれくらい早く想起(思い出す)できるか?」

という事を正確に
把握するのは実は困難な事です。

なぜなら普段から記憶は

「記銘」と「保持」と「想起」

という三つがあるという事を
意識している人はほとんどいません。

「記銘」により覚え込み、

「保持」で情報を維持し、

「想起」によって思い出すわけです。

コンピューターに例えれば、

データのインプット作業が「記銘」、

ハードディスクなどにデータを
保存しておくのが「保持」、

データを検索して取り出すのが
「想起」というわけです。

記銘と保持と想起はそれぞれ違う

一口に記憶といっても
「ただ覚えればいい」という
単純なものではないのです。

右脳を左脳を使って記憶する。

なぜキム・ピークを始めサヴァンの人が
超人的な記憶力を持つのか、

という事を科学的に
完ぺきに説明することはできません。

ただ、記銘と保持と想起という三つの活動が、

別々である事はカンタンに
テストすることができます。

では今から次の単語リストを
頭に入れ二回反復してみて下さい。

きつね        遊び
場所         ランプ
ボールペン      スパイ
樹木         たくさん
雑誌         そうめん
遠い         水
やさしい       車
バイク        砂



さて、如何でしょうか?

では今から、さっきのリストを見ずに
できるだけ先ほど頭に入れた単語を
別の紙に書き出してみて下さい。



いいですか?

それからもう一度、先ほどの
リストを見てみて下さい。

間違いなくあなたはこれらすべての単語を
「認知」しているはずです。

知らない単語は一つもなかったと思います。

と言う事はあなたはこの単語を
全て「記憶」しているのです。

しかし、これらをすべて想起して
別に書き出すのは凄く困難な事だった思います。

記銘、保持、想起と記憶というのはそれぞれ
活動が違うという事を理解する簡単なテストです。

一方でキム・ピークは

例えば「レッドオクトーバーを追え」
という小説を一時間で読み終えたキムは

その4カ月後に内容について質問すると、

彼は作中の登場人物の名前を挙げ、
その人物が登場する場面を一字一句
間違えずにそらんじることができたそうです。

つまり正確に言えば、

記憶力の中でも
想起能力が異常に高いのです。

脳は思っているより柔軟

右脳は音楽やイメージ、
左脳は分析や論理、

などと決まった役割がある訳
ではなさそうです。

ある程度の偏りはあるものの
柔軟性があるのが、

脳の特徴なのです。

例えば、
音楽に特別な能力を発揮するサヴァンには、

必ずと言ってよいほど
重度の言語障害がある事も、

左脳の言語能力の欠如を
右脳の音楽的機能によって
補填した結果とみることができます。

キムも音楽には異様な才能を示しました。

膨大なクラシック音楽を聞き分け、
その調性や形式を論じ、

作曲家の経歴やエピソードも
全て頭に入っていました。

50歳を過ぎてからキムは
音楽教授のすすめでピアノを習い始め、

腕前は短期間に上達し、

数十年前に一度だけ聴いた曲でも
譜面を見ずにスラスラ演奏する
事ができたそうです。

オーケストラの演奏を聞き、

ある楽器の音が譜面と一音でも
違うと立ち上がって間違いを
指摘したと言います。

キム・ピークを始め、
多くのサヴァン患者が
論理的思考が苦手な半面、

音楽性感性や直感に
優れているのも

そう考えればうなずけますね。

精神科医のトレッファートさんによれば、

「人間の脳は思っているよりも
遥かに柔軟性に富んでいるのかもしれない」

と述べています。

ある領域に損傷があっても、
脳の他の領域がそれを補填し
新しい秩序を組み立てます。

このような脳の持っている性質が
サヴァンの示す驚異的な能力となって
表れるのかもしれません。

だとすれば、
彼らの脳が特殊なのではなく、
我々は皆潜在的にサヴァン患者のような

驚異的な記憶力や直感力を発揮する
可能性を持っている可能性があります。

正常な脳機能の発達によって、
そのような能力の発現が抑えられているだけ
なのかもしれません。

私たちの記憶力は表面的ですが、
広範囲に及んでいます。

しかし何らかの原因で、
その範囲が狭められると

狭い領域を深く緻密に
突き進んでいくような記憶力が
作られるようです。

記憶は複雑に出来ている

こうしたキムピークの
得意な能力に、

心理学や脳科学の研究者たちも
強い興味を寄せました。

しかしよくよく考えてみれば、

私たちの能力も奇跡のようなものです。

例えば、あなたは普通に

早口で1分間におよそ
170~190語を話し、

その言葉は文法的にも正しい
順番で話せるのです。

日本語でごく普通の事を
普通に話すと言う行為だけで、

十二分に奇跡的な
脳の力を発揮していると言えます。

その文章をあなたは意識せず反射的に
話しているように感じるかもしれませんが、

そのメカニズムと言うのは

「短期記憶においての論理的操作」

に加え、

「長期記憶からの正しい文法と語彙の探索」

が関与するのです。

さらに概念化する為に「右脳を」
結論を導いて話すために「左脳を」

同時に使っている可能性もあるのです。

実に複雑な経路を使いしゃべっているのです。

こう考えると想起ってなんだろう
と感じますよね。

記憶とは実に奥深いものです。

そしてこうした脳の使い方が
上手くなればなるほど、

人生は興味深いものになります。

P.S.

2009年12月19日に
キム・ピークさんは亡くなりました。

58歳の生涯でしたが、

サヴァン症候群という事例から
私たちに様々な事を教えてくれました。

ご冥福をお祈りします。

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