スピリチュアルと脳の成功法則〜人生好転のテクニックの数々〜

最先端の脳科学から古代オカルトまで..「科学」と「非科学」を融合した成功法則

短期記憶と脳の神経回路、海馬の情報の保持時間15秒の研究

      2016/10/23

短期記憶と脳の神経回路、海馬の情報の保持時間15秒の研究
今回のテーマは、

短期記憶と脳の神経回路、
海馬の情報の保持時間15秒の研究

について紹介します。

どのような記憶も始めは
短期記憶です。

大きなパーティーでたくさんの
人と出会い名刺交換をしても、

次々といろんな人と会えば、
始めにあった人の名前は
すぐに忘れてしまいます。

人から聞いた電話番号も
「ワーキングメモリー」に
保持しておけますが、

電話をかけて用が終われば
その番号は記憶から消えます。

でもどうでしょうか。

その相手が自分にとって
重要であれば、

或は電話番号でも相手が
恋人の番号だったり、自宅だったり、

しょっちゅうかけていれば
自然に番号を覚えてしまいます。

(最近の携帯電話の普及で
これも少なくなりましたが、、)

こうなれば絶えず注意していなくても、
記憶は消えなくなります。

繰り返したち思い出したり
注意する事で、

短期記憶は長期記憶になるのです。

記憶は定着するのです。

この仕組みをもう少し詳しく
脳や海馬、神経回路の観点から見て
行きましょう。

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記憶はどこに蓄えられているのか?

人間の記憶は脳で行われる
生理学的なプロセスです。

そしてそれを支えているのは、

脳の神経細胞、ニューロンです。

神経細胞の数は、
脳全体で1000億を越え、

脳の神経細胞は、海馬を除き、

基本的には減る事はあっても
増える事は無いと考えられています。

そしてこれらのニューロンは
ネットワークで張り巡らされて
いるのですが、

では記憶は、このネットワーク中に
どのように蓄えられるのでしょう。

以前の研究では、

神経細胞の一つ一つに
記憶が宿っていると考えられて
いた時期きもあります。

コンピューターのハードディスク
のように、

何ギガバイトという容量が
決まっていて、

そこに記憶を溜め込んでいるのだろう
と考えられていたのです。

しかし最近では記憶を
担っているのは、

神経細胞とシナプスによって
形成される神経回路の繋がり方
なのではないかと言う説が有力です。

短期記憶と脳の神経回路のメカニズム

記憶する前と、記憶した後とでは、

神経回路のパターンが
変化します。

無機質な電話番号に意味を持ち
それを覚えてしまった場合に、

脳内には新しい神経回路パターンが
生まれたという事です。

ちょうど粘土をこねて、
ある形を作ると、

手を離してもその形が維持されるように、

記憶をする事によって
それまでの神経回路のパターンが変化し

その変化したパターンがその後も、
持続するのではないか、

と言う説が現在の有力説です。

短期記憶から長期記憶へ移行すると、
脳の神経回路が変化する、

こうした性質を

「脳の可塑性」

と呼びます。

とすれば記憶を定着させたいのであれば、

いかに神経回路のパターンを
変化させるかにかかっているとも言えます。

脳の神経回路のパターンの作り方

記憶する前と後では、

脳の神経回路のパターンが
変化します。

では具体的に神経回路の
どこがどのように変化するのでしょう。

これはいくつかの
パターンが考えられていますが、

分かりやすくする為に、

神経細胞とそこを流れる信号の関係を
路線と電車に例えてみましょう。

神経回路の繋がり方が変化するのは、

電車で言えば新しい路線を
作る事です。

そして新しい路線を造るには
二つ方法があります。

1.

新しく路線を敷設して、
新路線を開通ささせるやり方

2.

これまであまり使われていなかった
路線の、電車の運行本数を増やすやり方

1.のやり方というのは、

神経細胞を増殖させたり、
樹状突起を新たに作り、

新しいシナプスを形成する事です。

2.のやり方は、

既に神経細胞に流れる
信号を強めて、

シナプスの伝達効率を
上げるという事です。

短期記憶、海馬の情報の保持のやり方

そしてこのうち脳にとって
簡単なのは後者の2.のやり方です。

1.のように神経細胞を増殖
させるというのは海馬以外では
なかなか困難な現象です。

神経細胞から樹状突起が発芽する
という現象はありますが、

それに数十分から数日かかるので、

通常の短期記憶で使われる
メカニズムではないと考えられています。

もしかしたらなんでもかんでも
すぐに記憶してしまうような
超人的な記憶力の持ち主は、

このパターンを使っているかもしれませんが、

一般の人にとって現実的なのは
2.のやり方なのです。

例えば、

教科書の内容を一度読んで
そのまま記憶できる人はほとんどいません。

何度もその内容を
心の中で暗唱したり、

語呂合わせで他の記憶と結びつけたり、

ノートに書き込んだり、
何度も復唱してみたり、

そうしているうちにその内容を
覚えているものです。

こうした事を情報を繰り返し
刺激として脳に与える度に

脳の神経回路が少しずつ変化するのです。

海馬に残る短期記憶の時間

ここから導き出される

短期記憶から長期記憶への
移行に必要なパターンとは
どういうものでしょうか。

基本的には

何度も繰り返して反復して覚える

というやり方です。

前回、短期記憶の15秒のタイムスパンは
厳密な科学にはなりにくい、

つまり、一時的に記憶する
短期記憶ができる時間を正確に
測るのは困難である…

という話をしましたが、

色々な実験から15秒という数字が、

おおよその短期記憶の
タイムスパンであるという事を

割り出しているデータが
出てくるのも事実です。

通常、五感や身体の器官から
入ってきた情報は、

いったん海馬に集められて、

海馬周辺の側頭葉を経て
側頭葉連合野や頭頂連合野へと
移されていきます。

この間に不要な情報は
ふるいに掛けられて、

必要な情報や重要な情報だけが
記憶として残ります。

こうして連合野に残ったのが
「長期記憶」であり

数時間から生涯に渡って
保持される記憶の事です。

そして海馬に保持される
短期記憶の長さというのは、

15秒前後と言われています。

フラッシュを浴びて瞼を閉じるときに
できる残像のようなもので、

この数秒だけ保持される情報を
「感覚記憶」と呼び、

15秒前後でその90%が
消えてしまうと言います。

覚えたければ15秒の間に繰り返せ

1966年、キャロルと言う研究者が、

短期記憶に文章を保持し、

できる限り僅かの遅れで訳さなければ
ならない同時通訳者の作業から

15秒のタイムスパンを推論しました。

同じく、
法廷速記者が筆記する前に10から15秒に
相当する証言を記憶にとどめておく能力
からも同様に推論できます。

つまり、
人間と言うのはおおよそのところ

15秒前くらいのことは短期記憶として
覚えて情報を保持できると言う事でしょう。

だだし、その情報を
しっかり脳に定着したければ

それは反復されなき限り消えてしまい、
長期記憶として保持されないと言うことです。

繰り返す度に、

記憶に関わる神経回路に信号が流れるのです。

するとその記憶を支えている
神経回路が太くなって

伝達が早く、スムーズに行われる
ようになるのです。

電車のたとえで言えば、

これまで使われなかった
路線に運行本数が増えれば、

その路線を利用する人も増え
活気づいてきます。

こうしてその記憶はより確かで
正確なものとなって行くのです。

こうしたシナプスに可塑性と言う説は、

半世紀ほど前から仮説として
唱えられていたものですが、

1973年にウサギの海馬において
実際に確認されています。

ウサギの海馬の神経細胞に
繰り返し電気刺激を与えると、

シナプスの信号伝達効率がアップして、

その後か刺激を与えなくても
伝道効率が落ちなくなったのです。

これが

「LTP(長期増強)」と呼ばれる
脳の記憶に関わる現象で、

現在この説が学習や記憶を
刺させる最も基本的なメカニズム
だとされています。

短期記憶はおおよそ15秒保持される、
そしてそれを反復し繰り返すことで
長期記憶に移行される。

次回こうした記憶のメカニズムを
もう少し詳しく考えてみましょう。

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